「東田平治って何者だ?」って・・・
わしも知らん(笑
知らんが、最近の「書物蔵」に頻繁に出てくるから、図書館界では偉い人に違いない。
日比谷図書館長中田邦造の弟子だったみたいだが、その中田と共に、西田幾多郎の日記*1に出てきた。
同月23日 東田夜又来る
同月25日 東田へ手紙
同月29日 東田来
同書の「人名解説」によれば、東田平治(1895−1952)は、
大正5年石川師範卒、石川県の尋常高等小学校長、東京都立品川図書館長などを歴任。
当時、鎌倉市姥ヶ谷に居住していた西田を、なぜ中田の使いとして東田が来訪したのか?
当時、中田による蔵書買い上げ活動が行われていたので、西田蔵書も対象となったと考えるのが一番可能性が高いかもしれない。ただ、疑問に思うのは、柳田國男の蔵書買い上げの場合、柳田邸へは中田本人が何度も足を運んでいるし、また、中田にとって西田は恩師(中田は大正12年京大文学部哲学科卒業。大学院へ進学するも、同年12月中退して志願兵として入営)なので、自ら訪問すべきと思うのだが、どうなのだろう。
西田幾多郎の門下生ということで、中田はスメラ学塾の小島威彦と縁があるわけだ。また、書物奉行氏の関心領域とわしのそれとがオーバーラップしていることに気づいただす。おとろし、おとろし。