柳田國男の『炭焼日記』には、多彩な人物が登場して楽しめる。
横山重『書物捜索』で「序に代えて」を書いている、鈴木棠三も登場する。
昭和20年11月16日 鈴木棠三君大いにやせて来る、今諏訪の富士見の山に在り、書物疎開の手伝、内閣文庫の本の中に自分の抄読の跡を見るといふ。
鈴木棠三(すずきとうぞう)は、『現代物故者事典1991-1993』によれば、
元、白梅学園短期大学教授。明治44年12月生まれ、平成4年7月没。昭和9年国学院大学国文科卒、昭和11年同研究科修了。専門は、国文学、民俗学、口承文芸。在学中から柳田國男、折口信夫に師事したという。
昭和20年当時は、内閣文庫の疎開の手伝いをしていたみたいだね。「抄読の跡」って、どんなんだろう?