未來社というブランドからイメージされるのは、丸山真男、宮本常一。
そのブランドから、古本本が刊行されるというから画期的といえば画期的、異色といえば異色。
向井透史『早稲田古本屋街』がその本だが、既に販売されているみたいだけど、まだ私は見ていない。
さて、異色といえば、未來社の刊行物一覧を見ていると、不思議な名前を見出すことができる。
未來社が昭和37年5月から昭和46年9月にかけて刊行した、スペインの哲学者コラールの5冊の著書の翻訳者*1は、小島威彦。あのスメラ学塾の小島だね。
また、堀一郎著作集なんていうのもある。
堀一郎は、柳田國男の娘婿であり、国民精神文化研究所の助手だった人。小島が、戦前の協力者として、志田延義、吉田三郎、山本饒とともに挙げる国民精神文化研究所の同僚の一人である。