神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

別冊 まるごと一冊金尾文淵堂(その2)


2 市島春城と金尾文淵堂


市島春城(初代早稲田大学図書館長)の日記から


明治42年8月14日 晴。早朝金尾種次郎(文淵堂)、内藤虎次郎の紹介状を齎らし来り、朝鮮海印寺高麗蔵経原版を以て、或る部分を刷行し、之れを世に頒布セんとする計画を報す。余、其の賛成者に署名を為す。


金尾は年譜(石塚純一『金尾文淵堂をめぐる人びと』)によると、明治41年経営破綻、42年東京書籍組合脱退という危機的な状況下にあった頃。