神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

鴎外のトンデモ、露伴の非科学(その2)


えっ、「二つぐらいじゃなあ」ってか・・・
まだまだあるよ!


大正2年1月7日の条には、「上山草人、伊庭孝来てFaust Erster Teilを上場せんことを講ふ。夜伊庭孝又仲木貞一を伴ひて来訪す。」とある。
南洋諸島の古代文化』(チャーチワード著)の訳者、仲木だよ。当時はまだ、トンデモには染まっていないと思うけど、鴎外が仲木にも出会っていたとは驚きだね。


『日本アナキズム運動人名事典』によれば、仲木は、明治19年9月生まれ、昭和29年死去。早稲田大学英文科卒業後、読売新聞記者になったが、上山草人らの近代劇協会に参加、演出や脚本を手がけた。仲間の伊庭孝に誘われ、近代思想社小集に出席、とある。


また、同事典によれば、伊庭孝は、明治20年12月生まれ、昭和12年2月死去。星亨刺殺事件の伊庭想太郎の養子で、明治45年上山草人と近代劇協会を旗上げ、とある