神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

資生堂と柳田國男の光と影(その2)


兄の高木も後に資生堂に入社することになるが、意外なところでその名前に出会うことができる。
昨年刊行された佐野眞一の『阿片王』である。
同書には、里見甫の秘書役であった梅村うた(男装の麗人梅村惇の義母)の内縁の夫として登場する。
高木は、昭和11年資生堂に取締役として入社、昭和18年には代表取締役に昇格している。


さて、佐野の『阿片王』では、本来の主役の座を梅村うた・惇に奪われてしまった里見機関の長、里見甫であるが、敗戦後帰国。潜伏先をGHQに踏み込まれることになる。
そこは、柳田國男藤澤親雄らの住む地、成城であった。


*大層なタイトルの割には、もうひとつの終わり方になってしまった。
「オタオタ日記」というよりは「与太与太日記」になってしまったか!?