神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

岩波新書『日本近代史事始め』(大久保利謙著)から


   国会図書館で外部の専門家に委嘱していた図書評価委員は、和書は朝倉屋でした。その評価をまた、収蔵者として検討するわけです。頼んでおくと、憲政資料室向きの史料を集めてくれるんです。たとえば旧華族会館の文書を建物が壊されたとき、屑屋に売ったものが流れ流れて古本屋に行き、それを朝倉屋が買ったものです。見たところなかなかいいもので、さすがにいい勘をしています。霞会館華族会館の後身)はいまこの史料が流失したことを残念がっていますよ。