神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

川村湊


集英社新書『日本の異端文学』(川村湊著)から


   寝床にこっそり持ち込んで、夢中になって読んだ江戸川乱歩の『屋根裏の散歩者』や『人間椅子』(ともに1925年)や『パノラマ島奇談』(1926年)といった小説は、確かに「異端」の匂いに満ちていた。