神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

心象会の催眠術実験


松村介石「心象研究会を回顧して」(『変態心理』催眠術革新号)を見てたら、

第一回例会は同年[明治41年]五月二十一日、本郷壱岐殿坂の上宮教会に於て開催し、予の開会の辞に次で平井氏の講演あり、村上氏のサイコメトリー、コツクリ等を試みる者あり、最後に五十嵐氏の催眠術実験によつて閉会したのである。


この「五十嵐氏」は五十嵐光龍なのだろうね(6月20日参照)。明治41年10月に実施された2回の催眠術実験は、心象会により実施された可能性が高いと思えてきた。どうも、森洋介氏あたりはとっくに気付いている節もあるが、一応upしておこう。


なお、志賀直哉と松村は面識があったようだ。志賀の日記によると、

明治40年4月15日 午后内村家の葬儀へ行く、大島さんの司会、海老名さん、松村介石 宮川さんもゐた


この日は、内村鑑三の父宜之の葬儀で、名前の出てくるのは、大島正健、海老名弾正、宮川巳作。

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R25』に鳩レースのネタが出てますた。

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小谷野敦『猫を償うに猫をもってせよ』(白水社)が出てた。買わないと訴えられそう(笑)なので、お買い上げ。本体1,800円。ブログ本との予想もあったが、文芸誌等へ執筆したもの51篇を基本に、ブログから次の11篇を収録(ブログからは削除済みのようである)。「著者紹介」には専修大学兼任講師も加わっている。


「ある面接官の風景」
「同情できない貧乏話」
おれおれ詐欺
直良信夫を知らないか」
「「暗殺」とは何か?」
「用語規制」
森村桂蓮實重彦
「白痴の天国」の出典」
「二人の松井みどり
「最近、マンガがつまらない」
「人が無名になる時」