神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

図書館

垂水延秀編『日本叢書年表 附分類及書名索引』(間宮商店、昭和5年9月)

神戸古書倶楽部で一栄堂書店出品300円。「自序」によると、垂水は「随分永ラク高等学校ノ図書館事務ニ従事シテ居」るらしい。『図書館研究総索引』第3号(青年図書館員聯盟、昭和19年12月)の「寄稿者名簿・略歴」によると、明治14年生、広島高等学校図書課…

あがたの森書房で東京読書普及会旧蔵の『性の崇拝』を

市内のあがたの森書房でクリフオード・ハワード著、出口米吉訳『性の崇拝』(扶桑社、大正11年7月)を。「原序」によると、「本書の目的は、世界の種々の宗教的信仰が共通の根源を有し、自然の物質的基礎即ち生の創造復活に対する崇敬の念を基として生ぜしこ…

『郷土志料展覧会陳列目録』(奈良県立戦捷記念図書館、大正10年4月)

四天王寺の古本まつり100円均一コーナーで。大正10年4月15日から19日まで奈良県立戦捷記念図書館で開催された展覧会の目録。 「例言」によれば、聖徳太子千三百年御遠忌に際し奈良市で全国図書館大会が開催されるのを機として郷土志に関する典籍文書絵画拓本…

『図書館研究総索引』第3号(青年図書館員聨盟、昭和19年12月)

大阪天満宮の古本まつりで厚生書店出品の雑誌100円均一から発見。背のほとんどが欠けていて、全体の状態も悪いが、二度と出会えないかもしれないし、100円だしと購入。タイトルの「図書館」は、実際は「くにがまえ」に「書」。旧蔵者は不明だが、「青年図書…

生誕150年記念展Baron住友春翠ーー邸宅美術館の夢ーー

泉屋博古館で10月12日まで開催中。大阪図書館(現大阪府立中之島図書館)を建設して寄付した人。 展示の構成は、 1ー1 須磨別邸の概要ーー須磨にすまう 1ー2 須磨別邸と建築家野口孫市 1ー3 須磨別邸の室内装飾 2 西洋美術への眼差し 3 内国勧業博覧…

ヨゾラ舎で『本の装幀展示会目録』(国立国会図書館、昭和53年2月)

市内のヨゾラ舎で購入。昭和53年2月16日から25日まで国立国会図書館で開催された展示会の目録。展示品は同図書館所蔵本を中心としたが、成田図書館や日本近代文学館などの機関に協力を得たほか、次の個人からも提供を受けた。 芹沢けい介、今岡規恵、福田清…

『月刊島民中之島』82号(2015年5月)特集「中之島図書館はすごかった。」

京阪電車主要駅や書店などにおいてあるフリペ。東京では、往来堂書店、BOOKSルーエなどにもあるらしい。この号は、4月にリニューアルオープンした中之島図書館の特集。ビジネス支援課司書の小笠原弘之氏と大阪資料古典籍課司書の灘井雅人氏がインタビューに…

天野敬太郎編『図書館総覧』(文教書院、昭和26年9月)

今はネット販売専門になってしまった水明洞の閉店半額セールで1500円。目次に記載はないが、137頁に「図書館を記す文芸作品」というコラムがある。 図書館を記す文芸作品 発行年 著者 書名 内容 明治 7 上条信次訳 開花進歩後世夢物語 8 近藤真琴訳 新未来記…

台北帝国大学附属図書館の蔵書票

先日名古屋大学博物館でもらった『名古屋大学博物館報告』23号、2007年の抜き刷り『第9回名古屋大学博物館企画展記録 本に貼られた小さな美の世界 蔵書票』の「11台湾植民地時代の作品」「12朝鮮植民地時代の作品」が面白い。前者から引用すると、 台北帝国…

満鉄図書館長と中谷治宇二郎

中谷治宇二郎『考古学研究への旅 パリの手記』の「シベリヤの旅」に、満鉄図書館長のK氏なる人が出てくる (昭和四年) 七月六日晴。朝八時ハルピン着、直ちに満鉄事務所にK図書館長を訪ねる。この地在住の露国考古学者Tolmatchoff氏と面会したいためである…

群馬県中学校初代卒業生の佐野友三郎

群馬県ゆかりの図書館員は結構いるようで、小川徹「佐野友三郎のことー図書館の道を歩み出すまでー」『図書館文化史研究』29号で扱われた佐野もその一人である。同論考によると、1864(元治元)年川越に生まれ、後に山口県立山口図書館長となる佐野は、1882…

某公立中央図書館事件

『本の雑誌』平成9年3月号は、「この10年のSFはみんなクズだ!」特集。それで、私が買った最初の『本の雑誌』となった。それはともかく、同号の投稿欄「三角窓口」に、ある図書館員のお詫びが載っている。「12月号掲載の“極私的お願い”について」として、 図…

風俗史家江馬務と荻山秀雄

花園大学歴史博物館で4月3日から6月16日まで開催された「風俗史家江馬務の見た明治・大正・昭和」展の解説付き資料叢書『江馬務『卅三年度江馬年中日記』『文科大学史学科三年史論』』(平成24年4月)を入手。『文科大学史学科三年史論』は京都帝国大学で教…

桜木紫乃「モノトーン」にTRC派遣の釧路図書館長登場

直木賞候補作家桜木紫乃さんといっても、「北方人」日記で名前を知ったくらいだが、『波』3月号から新連載「モノトーン」が始まった。図書館流通センターから派遣された館長が出てくる。 人口十八万人の釧路市が、文化の拠点として歴代図書館長に据えてきた…

群馬県人田村栄太郎

玉川信明『田村栄太郎 反骨の民間史学者』を再読。 話が前後するが、田村は農民運動を調べ始めた最初の頃には、高崎から県庁所在地の前橋市立図書館に通っていた。ここに松平大和守の家の藩庁史料があって、その中に一揆史料も入っていたので貸してくれとい…

帝国図書館の生き字引鹿島則泰

篠田鑛造『明治開花綺談』の「牢内の阿辰弥太郎」に、帝国図書館の鹿島則泰が出てくる。 上野図書館の生字引といわれた鹿島則泰翁は、昭和十五年の春同館を勇退されたが、館内のあらゆる書籍に翁の呼吸のかからぬものはない。筆者はなにかにつけて翁をわずら…

国会図書館の近代デジタルライブラリーも賢く使えば

NDLーOPACで「折戸彫夫」を検索しても、折戸の詩が収録されている『四国詩文学選』はヒットしないが、「電子図書館」の「近代デジタルライブラリー」の方で検索(「インターネットで画像閲覧可能な資料に限定する」のチェックをはずすこと)すると、ヒ…

国会図書館の「デジタル化資料(貴重書等)」のお得な使い方

国会図書館のホームページの「電子図書館」の「デジタル化資料(貴重書等)」で「森茉莉」を検索(「館内限定公開資料を含める」にチェック)すると、全集未収録エッセイがザクザク見つかる。ついでに、「平井金三」も検索すると、精神学院の『心の友』とい…

本屋舟

『季刊清水』32号、平成7年9月の「清水市も戸田書店も70周年」特集には元清水市立図書館長山梨治保による「回想記戸田書店との七十年」も掲載されていて、そこに本屋舟に関する記述がある。 もう一つ私の心に残る風景は、芝野信一郎さんの本宅前にある巴川べ…

関根正二が利用した中和図書館

『関根正二遺稿・追想』に関根の日記が収録されているが、そこに中和図書館という図書館が出てくる。なお、関根については、「大正6・7年の久米正雄と燕楽軒の時代」も参照。 大正5年1月6日 太平洋研究所今日から始まる。朝九時頃出てかく。十二時帰り。夜(…

慶應義塾大学図書館員加藤元彦

小田嶽夫『文学青春群像』に、慶應の図書館員加藤元彦が出てくる。 翌昭和三年の五月に私は日本へ帰った。「葡萄園」の編集者加藤元彦が本郷五丁目の千代田館という下宿屋にいたので、まっ先に彼を訪ね、幸いそこに空室があったので、私はそこに落ちつくこと…

奥田啓市鹿児島県立図書館長と全日本科学技術団体聯合会

柳田國男の年譜によると、柳田は、昭和11年4月28日鹿児島県立図書館で郷土資料を見学、5月1日には同図書館で講演している。これにより、柳田は当時館長だった奥田啓市と面識があったと思われる。奥田の経歴は、『簡約日本図書館先賢事典』によると、 奥田啓…

柳田國男を訪問する国会図書館副館長中井正一

浅野晃「大和の旅」(『祖国』昭和25年9月号〜26年12月号)*1によると、 これも後日談になるが、大和の旅から帰つてのち、やはり東京で柳田國男先生をお訪ねした。先生のお宅へは、終戦の年の五月ごろ、折しも空襲のまつ只中にお伺ひしたのが最後であつた。…

日比谷図書館員佐々木周雄

草野心平の年譜を見てたら、大正13年8月の欄に「広州に帰ってのち磐中時代の後輩佐々木(旧姓赤津)周雄(当時日比谷図書館勤務)から宮沢賢治の『春と修羅』が送られてくる。一読瞠目する」とあった。この佐々木だが、戦後の人事興信録にある佐々木と同一人…

東京帝国大学附属図書館司書官?西脇経治郎

『図書館雑誌』52号(大正12年3月13日)にヅウエイ大学附属図書館長シユウル・クウゼン「図書館の分類法に就いて」の翻訳を掲載した西脇経治郎の正体が偶然にも判明した。新倉俊一『評伝西脇順三郎』を見ていたら、西脇順三郎がイギリス留学から帰国してすぐ…

群馬県生まれの初代日比谷図書館長渡邊又次郎

『大正人名辞典Ⅱ』によると、 渡邊又次郎 前水戸高等学校長、文学士、東京府士族 東京府豊多摩郡渋谷町下渋谷伊達跡1832 旧武州藩士渡邊諶太郎の二男。慶應2年11月生れ、明治26年帝国大学文科哲学科卒、31年大学院修了 中央大学・東洋大学講師、帝国大学図書…

千代田区立日比谷図書文化館の開館を祝して

千代田区立日比谷図書文化館が11月4日開館。それを祝して、日比谷図書館児童室の職員だった中條辰夫の話の続き。 「中條辰夫と中村屋サロン」で言及した中條と秦学文やエロシェンコの関係から言って、中條が秋田雨雀の日記に出ているかもしれないと思ってい…

第6回ちよだ文学賞大賞を受賞した国会図書館関西館職員鈴木智之

読売新聞によると、第6回ちよだ文学賞大賞を受賞したのは鈴木智之氏(44)の「オッフェルトリウム」。 鈴木氏の経歴は、 鈴木智之 1967年 東京都生 神奈川県立横須賀高校卒(高校の頃から作家志望で、授業をサボっては図書室で好きな作家の小説を読みあさっ…

日比谷図書館員中條辰夫を取り巻く文学青年・女流作家・画家たち

金子光晴『詩人』(平凡社、昭和48年12月。初出は『ユリイカ』昭和31年10月号〜32年6月号)の「「明治」という荒地の中で」によると、 肺尖カタルという病名で僕は、三ヶ月寝た。その頃僕は、保泉良弼、良親の兄弟と交際するようになった。保泉を僕に紹介し…

竹貫少年図書館を開館した竹貫佳水と日比谷図書館児童室(補足)

『日本児童文学大事典』は調べて竹貫佳水は立項されていないと思っていたが、どうも調べていなかったようで、「竹貫佳水(たかぬきかすい)」がしっかり立項されていた。引用できないほどの分量がある。参考文献として、芦村居主人「故竹貫佳水氏の事業」、…