知恩寺秋の古本まつりも11月5日で終了。私の古本生活も一段落である。今回の古本まつりでは、特に竹岡書店の均一台で色々拾えました。写真を挙げた『演劇博物館の栞』(早稲田大学坪内博士記念演劇博物館、昭和15年12月)や『歌舞伎劇場図大展覧会目録:演劇…
10月28日、出品している皓星社の古本市への表敬訪問のために上京。東京古書会館で前日から開催している特選古書即売展も覗いてきた。2日目のしかも開場から数時間経っていたので、「特選」度は薄かった。しかし、あきつ書店で『変人』(俳華堂)なる俳誌を発…
長崎県美術館で来年1月8日まで「浪漫の光芒ー永見徳太郎と長崎の近代」を開催中である。旧Twitterで知って、フライヤーはまだ入手していない。長崎には学生時代の友人鼎君(筆名。京大U超研・SF研OB)がおられるし、観に行きたいところである。こういう有名…
『一寸』87号(学藝書院、令和3年12月)以降の同誌に丹尾安典氏による「原撫松の日記」が掲載されている。数年前発行者である書痴同人の一人山田俊幸氏旧蔵の『一寸』が「本おや」に出て、数冊持っている。しかし、最近の号は持っておらず、更に所蔵する図書…
平成29年12月に中之島図書館で開催された「建築家・安井武雄の想像力 近代大阪の精華」のリーフレットが出てきた。記憶がはっきりしないが、安井が設計した大阪倶楽部(大正13年竣工)、高麗橋野村ビル(昭和2年竣工)、大阪ガスビル(昭和8年竣工)などの設…
昨年は、神保町ブックフェスティバルに連動した皓星社の古本市に参加した。そのため知恩寺秋の古本まつりには、3日目からの参加となった。真っ先に目指したのは、玉城文庫の3冊500円台。その中に『婦人文化』1巻2冊(中山女性文化研究所、大正15年6月)があ…
国会デジコレの全文検索のおかげで過去の自分の研究において残された謎が解けた人も多いだろう。今回私も「明治期の私塾正心學舎はどこにあったのか? - 神保町系オタオタ日記」で言及した『正心学舎規則』の正体が判明した。デジコレで滝沢定春「頸城地方の…
ランキング参加中京都 手元に中山香橘が入会していた京都民藝協会の会員証がある。当初の有効期間は昭和30年中で、その後31年中までに延長されている。会員番号は、125。裏面には、東京の日本民藝館で無料参観できたり、京都の十二段家などで割引を受けられ…
ランキング参加中雑談 関西秋の三大古本まつり(わしが勝手に名付けた)が始まった。一番手の四天王寺秋の大古本祭りが、10月11日まで開催中である。続く天神さんの古本まつりは10月19日~23日、知恩寺秋の古本まつりは11月1日~5日の開催である。 そして、…
ランキング参加中展覧会、美術展、画集、写真集などの紹介 昨年平安蚤の市でナンブ氏から山中商会ニューヨーク支店内部の大判の写真を見せてもらった。古美術商山中商会に多少関心はあるが、何かと注目されるニューヨーク支店よりむしろ地元の京都支店(のち…
ランキング参加中歴史 4年前の秋、星野画廊近くの神宮道を歩いていたら、ある看板にビックリ。京都写真美術館の「西田茂雄写真展 ソロモンの秘宝発掘に挑んだ男」で、会期は11月19日~24日であった。展示によれば、明治34年生まれの宮中要春(みやなか・とし…
ランキング参加中読書 堺市博物館で10月15日まで「河口慧海 仏教探究の旅ーチベットで求めたものー」開催中。定番のインド・ネパール・チベット旅行第1回・第2回関係のほか、出身地である地元ということで活動を支えた家族・親友・支援者関係、あまり研究さ…
「グーグルブックス」で「神保町系オタオタ日記」を検索したら、見慣れない本がヒット。平山周吉『満洲国グランドホテル』(芸術新聞社、令和4年4月)である。拙ブログに言及していただきまして、ありがとうございます。同書の「第二十回 「満洲国に絶望した…
ランキング参加中はてな文芸部 展覧会のチラシが貯まってしょうがない。観た展覧会はもちろん、入手したが観てない物も大量にある。今回整理していたら、平成30年にあった柿衞文庫「明治の大阪が生んだ俳人 月斗と青々」のチラシが出てきた。青木月斗と松瀬…
山口輝臣編著『渋沢栄一はなぜ「宗教」を支援したのか:「人」を見出し、共鳴を形にする』(ミネルヴァ書房、令和4年4月)所収の山口「第三章 蓮沼門三と渋沢栄一」は、蓮沼が主宰した修養団の機関誌『向上』の発行部数に言及している。 こうして修養団は加…
ランキング参加中京都 ZENBI-鍵善良房-は、令和3年1月に開館。「黒田辰秋と鍵善良房ー結ばれた美への約束」が開館記念特別展であった。3年目の現在は、「河井寛次郎とその系譜」を開催中である。そう言えば、6月の寸葉会で長谷川さんが田中緑紅宛絵葉書…
ランキング参加中京都 中山香橘宛絵葉書がだいぶ前から出回っていて、寸葉さんやモズブックスの所には現在でも残っている。今回紹介するのはその絵葉書ではなく、愛知県一宮市の土鈴蒐集家森瀬雅介から中山宛の書簡群である。 封筒1通と書簡12通で、平成28年…
ランキング参加中京都 いつまでも記憶に残る展覧会というのがある。たとえば冒頭に図録の写真を挙げた展覧会である。「モダニズム再考二楽荘と大谷探検隊」は、芦屋市美術博物館、残る二つは龍谷大学龍谷ミュージアムの開催である。私の大好きなくろっぽい古…
アレからもう15年も経つのか。「アレ」と言っても、もちろん阪神の優勝ではない。東京古書会館で平成20年6月に開催された「佐野繁次郎装幀モダニズム展」である。佐野の装幀本にそれほど興味はなかったので、古書展のついでにのぞいたのだろう。本よりも年譜…
郷土研究誌『上方』を主宰した南木芳太郎の日記には、度々東田という人物が出てくる。たとえば、『南木芳太郎日記二』(大阪市史料調査会、平成23年12月)を見てみよう。 (昭和十一年) 二月九日 (略) 夕食後に東田君の宝船蒐集展覧を観に行かうと思つて…
ランキング参加中京都ランキング参加中歴史 滅多にスタンプラリーには参加しない。しかし、春の京都ミュージアムロードスタンプラリーに珍しく参加。記念品として、「歴史・文化・交流の家 長谷川家住宅」(http://hasegawake.net/)の絵葉書3枚が当選した。…
大量にある積ん読本を少しでもブログで紹介したいものである。しかし、昨今関西の古本まつりが増え、必然的に新たな積ん読本が増えるばかりで、昔からの積ん読本が益々埋もれていくばかりである。 そんな状況の中、下鴨納涼古本まつりのためにおっさん2人が…
書砦・梁山泊の島元さんからいただいた日記には、京大関係者の物が数冊あった。そのうち京都帝国大学文学部心理学教室の岩井勝二郎助教授の日記(昭和12年)については、「京都帝国大学文学部心理学教室第三代教授岩井勝二郎の日記ーー書砦・梁山泊から貰った…
ランキング参加中はてな文芸部 ランキング参加中歴史ランキング参加中読書 今年が川喜田半泥子の没後60年ということで、三重県津市の石水博物館で 記念特別展「川喜田半泥子の俳句と轆轤ー秋風のふくよろくろのまわるままー」が開催される。会期は、9月9日から…
10月13日~15日に京都古書会館で「京都まちなか古本市」があるようだ。ということで、時期は不明だが京都古書会館で入手した『休暇日誌:尋常小学校第五学年』(金港堂書籍、明治44年6月)を紹介しよう。日記が好きなのと、金港堂発行なので購入したと思う。キ…
これは、昨年だったか一昨年だったか京都国立近代美術館近くの食堂の外に出ていた和本500円均一台から入手。京都表具業組合(現京都表装協会)の機関誌『美潢界』の第15回表展号(美潢界社、大正13年12月)。和小物のワゴンの300円均一の札と見間違えたのと…
今年の「七夕古書大入札会」(明治古典会)の目録は、特にジブリ関係のセル画・原画が話題になったようだ。私自身は、稲垣武雄の旧蔵書や蔵書印(印顆)が気になった。もっとも、そろそろ終活のお年頃(^_^;)なので入札依頼は見送り。 稲垣の蔵書印は、国文学研…
江戸川乱步「二人の探偵小説家(四)」が掲載された『旬刊写真報知』(報知新聞社出版部、大正15年2月15日)の目次をあげておこう。 乱步のこの小説は、17頁、18頁に掲載された。18頁は見開きの右側で、末尾に「(続く)」とある。しかし、誌面刷新により連載が…
やや高価であったが、中相作編『江戸川乱步年譜集成』(藍峯舎)を入手した。大正15年の条の1月及び2月に小説として「二人の探偵小説家①~④」が挙がり、1月5日に「旬刊誌で初めての長編連載が始まる」とある。この「二人の探偵小説家」を連載した「旬刊誌」が、何度…
何度か話題にした『旬刊写真報知』(報知新聞社出版部)は、挿絵画家にも注目すべきである。3巻11号,大正14年4月15日は、斎藤五百枝、橘小夢*1、清水三重三、牛島一水。同巻24号,同年8月25日は、清水、斎藤、橘である。この他、家蔵の号には、牛島一水、太田…