2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧
今年の四天王寺春の大古本祭りには、不死鳥BOOKSが出品していなかった。その代わりに?瀬戸内アーカムハウスがレコードを出品して、開場前から行列ができていた。さて、今回紹介する上田聴秋主宰の『俳諧鴨東新誌』(梅黄社)は、以前四天王寺で不死鳥BOOKSの…
『遊子』第10声(遊子会、明治37年9月)は、神戸の古書店つのぶえで買ったか。そうだとすると、300円位だろう。目次も挙げておこう。 小杉榲邨「浮田一蕙がかける孝経の新意匠画」が載っていますね。これは、『近代文学研究叢書』11巻(昭和女子大学光葉会、昭和3…
『美苑』創刊号(東海美術社、昭和22年7月)は、どこで買ったか不明。戦後の雑誌ではあるが、地方で発行された美術雑誌の創刊号で珍しそう(かつ安かったのだろう)と思って買ったか。編集兼発行人は鈴木麟一、発行所は名古屋市瑞穂区の東海美術社である。「国会…
国文学研究資料館の『調査研究報告』43号が公開され、昭和5年の真山青果日記が読めるようになりました*1。昭和3年・4年分の翻刻については、「「[翻刻]青果日記(昭和三年・昭和四年)」(国文学研究資料館)への補足ーー眞山青果とプラトン社・博文館・春陽…
昨年の阪神百貨店の古本まつりにモズブックスが出品した中に、「好古社創立満二十年祝賀入社金割引券」(明治34年5月)と「好古社畧則」があった。3百円と手頃だったので購入。好古社は明治14年福羽美静が創設した蒐集家の団体である。昭和女子大学近代文学研究室…
戦前の船中読書については、「船内で独歩全集を読む大川周明 - 神保町系オタオタ日記」で言及したことがある。これとは別の事例が、坂野徹・槇蒼健編著『帝国の視角/死角:〈昭和期〉日本の知とメディア』(青弓社、平成22年12月)の菊地暁「智城の事情ーー近代…
今年も四天王寺で春の大古本祭りが4月28日~5月5日に開催されます。古書目録が届いたので見てみると、シルヴァン書房が恩地孝四郎や渋谷修の絵葉書を出品していた。中々いい値段なので、手が出ない。シルヴァン書房が古本祭りで並べる箱に入った絵葉書は3千…
昨年だったか下鴨納涼古本まつりで竹岡書店の3冊500円均一台に『歌舞伎研究』(歌舞伎出版部)が大量に出ていた。散々迷ったが、3冊のうちの1冊として第1集、大正15年9月再版を購入。今は無き大書堂のラベルが貼られていた。本誌は、歌舞伎座に勤めていた吉田…