神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

昭和19年《國之楯》を完成した直後の小早川秋聲が『南木芳太郎日記五』に

昭和19年2月22日小早川秋聲の《國之楯》が完成した。この作品は、一昨年の夏京都文化博物館の「小早川秋聲 旅する画家の鎮魂歌」展で展示された。この時期の小早川が、『南木芳太郎日記五』(大阪市史料調査会、令和4年11月)に出てくるので、紹介しておこう。…

東大の博士論文に「神保町系オタオタ日記」登場ーー鈴木聖子『「科学」としての日本音楽研究』にスメラ学塾ーー

国会図書館デジタルコレクションで全文検索の対象範囲が飛躍的に拡大され、研究環境に革命が起きたようだ。例えば、「神保町系オタオタ日記」で検索すると、鈴木聖子氏の博士論文『「科学」としての日本音楽研究:田辺尚雄の雅楽研究と日本音楽史の構築』(東京…

大阪古書会館で脇清吉の『プレスアルト』77号(プレスアルト会、昭和24年)を

広告印刷物の実物付きの研究誌『プレスアルト』を昭和12年1月に創刊した脇清吉については、「ワキヤ書房の脇清吉とイスクラ書房の黒木重徳 - 神保町系オタオタ日記」などで紹介したところである。戦前分(~73号、昭和19年3月)*1は柏書房から復刻版が刊行され…

福島県只見町生まれだが寒がりのオタどんーー内山大介・辻本侑生『山口弥一郎のみた東北』を読むーー

南陀楼綾繁『古本マニア採集帖』(皓星社)を読んだ人は、私が昭和34年に福島県南会津郡只見町で生まれ、その後静岡県清水市で育ったと覚えているかもしれない。今戸籍を見ていたら、より詳しくは只見町大字石伏字澤の下で生まれていたことが判った。ただ、…