神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「まるぺ」の起源

「まるぺ」は、某君のみに通じる用語と思っていたら、ネット上に宇宙英雄ペリー・ローダン・シリーズの呼称と出ていたのであった。いつ頃から使われていたのか不明だが、手持ちのオドイ企画&PRCJO発行・企画・編集、井口忠利・狂頭不乱頭翻訳『ペリーローダ…

千秋楽という名の石原千秋

石原千秋先生が千秋楽という名でブログ「晩鮭亭日常」の「白と黒と中央の赤。」にコメントされていたことがあったが、ググると、他にも千秋楽やデビルマンの名でコメントをされているようだ。本人という確証はないが、文面から言うと間違いなさそうだ。

京大系ソムニウム

長山靖生『戦後SF事件史 日本的想像力の70年』(河出ブックス)によりますと、 一九七六年七月、京都大学幻想文学研究会から機関誌「幻想文学通信」が創刊された。同会のメンバーは京大のUFO超心理研究会と重なっており、オカルトに関心を持っている者が多か…

人類学者埴原和郎の伯父外交官埴原正直

チャオ埴原三鈴・中馬清福『「排日移民法」と闘った外交官 一九二〇年代日本外交と駐米全権大使・埴原正直』(藤原書店)の「あとがき」(元マッコーリー大学日本教育研究センター長チャオ氏)によると、 埴原正直、充子夫婦には子供がなかった。妹の久和代…

黒岩比佐子さんと生井秀考氏

『みすず』の読書アンケートでは、生井秀考氏(政治社会学・映像論・地域研究)が黒岩さんに言及。 共通の知人があって何度も会合で挨拶したことがあったのに、ずいぶん経つまで、目の前のこの明るくはきはきした女性があの著者だということに迂闊にも気づか…

古川日出男と『科学魔界』

『科学魔界』38号、1979年2月の「新入会員名簿」によると、 古川日出男 福島県郡山市××××××××××*1 作家の古川氏であれば当時12歳だが、そのころからSF同人誌の同人だったとは。なお、同誌を主宰した巽孝之氏は、「伝統と共感覚の才能 古川論ノートパッド」『…

初期社会主義者と東條書店の番頭池田清太郎

鹿島茂氏の『ちくま』での連載「神田神保町書肆街考」の第20回は、東條書店の話。今和次郎が、東條書店のバラック建築を引き受けた*1経緯が長らく不明だったが、きだみのる『人生逃亡者の記録』を読んで、ヒントらしきものが見つかったという。そして、 きだ…

黒岩比佐子さんと梯久美子さん(その2)

「古書の森日記」の代筆が止まっているので、代わりに黒岩さんの顕彰をしていこう。 某女史から御教示いただいたが、『サンデー毎日』4月1日増大号の「読書の部屋」に、梯久美子さんが、黒岩さんについて書いている。 震災の前年の11月、ノンフィクション…

左京狂乱SF村

京都大学SF研究会(第三期)1982年5月発行『中間子』復刊第2号も出現。会員名簿を見ると、 一回生 小浜徹也(法)ら14名。某日経記者の名前もある。 二回生 佐脇洋平(経)、鈴木博也(経)、野木信隆(理)、萩谷友也(理)、浜口忠久(法)、藤田雅也(農…

巽孝之からの手紙

SF同人誌『科学魔界』38号、1979年2月が出てきた。その中にはさまれていた「上智大学原稿用紙」には、「たつみ」の署名で次のように書かれている。 編集者としましては、もし貴方に会員になる気がおありでなくとも、是非、率直な感想をおきかせ願いたく思っ…

辞書ブーム来る?

『UP』3月号「リレー連載・古語大鑑1」は、山本真吾「『古語大鑑』」のこだわり 日本語の中の「漢語」を見つめて」。 本辞典の刊行を待つ昨十二月のある日に、偶々三浦しをん『舟を編む』(光文社)を読んだ。監修者として辞典完成に心血注がれた「先生」が…

伏字が多すぎて発禁になってしもうた?

一喜一憂させられる事態があったが、再開できることになっただす。『歴史科学』の編集者桜井武夫の回想が出典のようだが、玉川信明『田村栄太郎』によると、 『歴史科学』の場合には、当局の検閲の前に白揚社の中村と番頭による内閲があって、校了後にはたく…

『みすず』の読書アンケートで選ばれた一冊の本

読書アンケート特集*1の『みすず』1・2月合併号は、取り寄せようかと思っていたら、近所の図書館でまさかの発見。大橋秀子『金子喜一とジョセフィン・コンガー 社会主義フェミニズムの先駆的試み』(岩波書店)を松沢弘陽氏(日本政治思想史)と鈴木裕子氏(…

東京切抜通信社長松澤一鶴

オリンピック選手で都教委の委員長でもあった松澤一鶴には、もう一つの顔があった。 『昭和人名辞典』第1巻によると、 松澤一鶴 大日本体育協会常務理事兼事務局長 日本水上競技聯盟評議員 東京切抜通信社長 目黒区五四 (通信社)京橋区木挽町五ノ一ノ九(…

坪内祐三の新連載

『週刊ポスト』で、「エッチ漫画の世界」と坪内祐三氏の新連載「眼は行動するの美術批評」を読む。坪内氏がそこで書いている東絛書店については、「東條書店とバラック装飾社」参照。この連載で、氏は『週刊ポスト』を後ろから読ませる男になるかしら。 - 仏…

斎藤光論文第二弾

木股知史先生のブログ「表現急行」で斎藤光「ジャンル「カフェー」の成立と普及(2)」が発表されていることを知る。

オタどんの昔の探求書

大学ノート二冊分の蔵書目録を作成しても検索が大変で、結局重複本の発生は防げなかった。それで、むしろ探求本のリストを作った方が効率的と考えたようで、ノートの最後に、探求書の一覧があった。70冊ほど挙がっていて、うち45冊ほどは線で消されているの…

オタどんの蔵書目録

既に持っている本とは気付かずに、同じ本を二度、三度買ってしまうことがあったので、蔵書目録を手書きで作成していた時期がある。今ならパソコンに入力しておけば、検索も容易だろうが、もはやそういう元気はない。その目録が見つかったので紹介しておこう…

安藤礼二から見た本荘幽蘭

「本荘幽蘭」でググると、第三位まではわすの記事がヒットしておる。この幽蘭については、わすも含めて、その奔放な男性関係にのみ注目してしまうが、2月28日付読売新聞(http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20120301-OYT8T00833.htm)によると、およそ想像…

斎藤光論文に本郷カフェー登場

「神保町系オタオタ日記」でググったら、わすのブログに言及している論文を発見。『京都精華大学紀要』39号、2011年9月に掲載された斎藤光「ジャンル「カフェー」の成立と普及(1)」がそれだが、「文献と註」の7に本郷カフェーに関する拙ブログが紹介されて…