神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

新宿歴史博物館で「新宿中村屋に咲いた文化芸術」展

2月19日〜4月10日、新宿歴史博物館で「新宿中村屋に咲いた文化芸術」展開催。開催を記念して、秋田雨雀日記から、中村屋ネタを。 大正10年10月25日 新宿中村屋へ行く。娘さんの婿さん、印度人のボスコという人、奥さんの兄さん、江口教師の三人と一緒に七面…

神田小川町の喫茶店「ヴェルダ・ステロ」

柴田巌『中垣虎児郎 日中エスペラントの師』(リベーロイ社、2010年5月)にエスペランチストによる喫茶店が出てくる。 (略)大正から昭和へと時代が変わった頃、兄龍太郎が結婚を機に船員を辞めて上京、神田・小川町に喫茶店を開くことになった。虎次郎はこ…

蓑田胸喜『原理日本』への陸軍の関与

佐藤卓己先生による『蓑田胸喜全集第七巻』の解題によると、原理日本社と陸軍との関係については諸説あるが、直接的な資金援助はともかく、『明治天皇御製と軍人勅諭』(原理日本社、昭和7年1月)の八万五千部の実費購入により相当な額の資金が同社に流れ込…

三省堂書店と「おとわ亭」

このブログのカテゴリーのうち、「谷崎潤一郎」は猫猫先生、「図書館」は誰ぞこと書物蔵氏、「カフェー」は林哲夫氏、「催眠術」・「平井金三」はma-tango氏、「中村古峡」は森洋介氏、「森茉莉」はちわみさん向けにもっぱら書いているのだが、「サンカ」は…

60歳の黒岩比佐子さんの笑顔

黒岩比佐子さんが2008年5月30日付日経に「60歳から本番」を書いている。 九十歳を超えたいまも現役のジャーナリストとして活動するむのさんに、「六十歳からが人生の本番。人間は六十年間苦労して、やっと物事がわかるようになる」と言われると勇気が湧く。…

黒岩さんをめぐる書物蔵氏と神保町のオタどんの日々

2007年3月30日の「古書の森日記」から。東京古書会館の「和洋会」で書物蔵氏(旧名・書物奉行)が黒岩比佐子さんを「ナンパ」した日である。三人でこういうやりとりをした日々がひたすら懐かしい。 (本文)“書物奉行”さんは、ブログの書きぶりから受けるイ…

集英社創業85周年企画『コレクション戦争×文学』の内容案内ゲット

内容案内で収録作品名がわかった。ただし、第2回配本分まで。 第1回配本『アジア太平洋戦争』2011年6月上旬発売 太宰治「待つ」 上林暁「歴史の日」 高村光太郎「十二月八日の記」 豊田穣「真珠湾・その生と死」 野間宏「バターン白昼の戦」 下畑卓「軍曹の…

久米正雄原作の映画『沈丁花』

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。馬場マコト『戦争と広告』(白水社、2010年9月)64頁に、久米正雄の「沈丁花」の映画化について書かれている。 新井(静一郎)が森永に入って一年が終わった。映画はトーキーの時代に入り、活…