神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

有島武郎の住所録に三浦関造の名前

有島武郎の「住所録手帖」に藤澤親雄や市河彦太郎の名前があることは、昨年5月2日に紹介した。改めて見てみると、秋田雨雀、井箆節三*1、松岡虎男[ママ]麿*2、中戸川吉次[ママ]*3、沖野岩三郎、岡田道一*4、田山花袋、生方敏郎*5、竹久夢二、望月百合*6とい…

読書会で奥さんを捕まえた若島正

若島正「青春の短篇小説あるいは短篇小説の青春」*1によると、 大学院生だったころ、学部生と一緒に、「英米の短篇を読む」という読書会をやっていた。(略) この読書会には、当時京大SF研の大森望も参加していた。そのときにいた学部生の女の子たちのう…

東京図書館で借覧する清沢満之

東京大学予備門に通っていた清沢満之の日記に、東京図書館らしきものが出てきた。 明治16年4月13日 入浴後図書館に至り、息軒遺稿、回天詩史、柳河東集、及び梅翁随筆借覧す。時間不足故熟読することを得ずして帰る。 4月16日 其より神保町小川町錦町を散策…

鴨川の風が作家を生む

『読書のいずみ』秋号の「座・対談」で万城目学氏は、小説を書くきっかけについて語っている。 小説家を意識したのは大学3回生の秋くらいです。大学から自転車で帰るのですが、ちょうどその時に鴨川方面から風がフッと吹いてきまして、それが非常に気持ち良…

里見とんの原稿料

『モダニズム出版社の光芒 プラトン社の1920年代』からの孫引きだが、西口紫溟『五月廿五日の紋白蝶』(博多余情社、昭和42年)に、プラトン社における作家の原稿料(一枚当たり)が載っているらしい。 15円 幸田露伴 10円 田山花袋、佐藤春夫、里見とん、菊…