2005-11-16から1日間の記事一覧
ようやく寿岳文章『新曲』が文庫本で読める日がやって来た。 いよいよ私はこの大古典を通読できる出来るのだろうか。とりあえずまず、第Ⅰ巻の「地獄篇」を買ってみることにする。 坪内祐三氏が、『神曲』を通読できるのも大賀のおかげということになるか。
附属図書館が所蔵する文庫のひとつに旭江(きょっこう)文庫と呼ばれるダンテ文献のコレクションがある。日本における民芸運動の父・柳宗悦デザインのex libris(蔵書票)でも有名なこの文庫は、市井のダンテ学者大賀壽吉(おおがじゅきち)(1865〜19…