神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

2005-11-12から1日間の記事一覧

出久根達郎

読売新聞朝刊(11月3日付け大阪版) 少年時代、貧乏で本を買えなかったため、移動図書館に父親が連れて行ってくれた。1人3冊の本を架空名義を使ってまで借り、漱石全集や江戸川乱歩全集を読んだ。

立花隆

文春文庫『ぼくはこんな本を読んできた』(立花隆著)から (小学校)3年になった頃、近所の人から江戸川乱歩の探偵小説を見せて貰ったのが病み付きになり、それ以来探偵小説、冒険小説、推理小説、怪奇小説、剣豪小説、捕物帖のたぐいに熱中し次から次へと…

荒俣宏

中公文庫『稀書自慢 紙の極楽』(荒俣宏著)から だから、今でも思い出せる最古の記憶は、鶯谷の古本屋のうす暗い電灯の下で、山川惣治の『少年ケニア』だとか江戸川乱歩の『少年探偵団』シリーズ、それに手塚治虫の『ジャングル大帝』だとかを掻きまわして…

鶴見俊輔

「読書年譜」(『鶴見俊輔集12 読書回想』収録)中「1932年(昭和7年)」から それらよりももっと心をひかれたのは江戸川乱歩の小説で、『人間豹』『緑衣の鬼』が心に残っている。それらは性的な関心をひきつけたのだが、邦枝完二『お伝地獄』もうそ…

青木正美

『古本屋五十年』(青木正美著)から 私の経験でも昭和22、3年の中学生の頃は、下町の古本屋を歩き廻り、やっとためた二百円の保証金を積み、『少年講談』や江戸川乱歩の『怪人二十面相』などを借りて読んだ。

川村湊

集英社新書『日本の異端文学』(川村湊著)から 寝床にこっそり持ち込んで、夢中になって読んだ江戸川乱歩の『屋根裏の散歩者』や『人間椅子』(ともに1925年)や『パノラマ島奇談』(1926年)といった小説は、確かに「異端」の匂いに満ちていた。